脚本術の本『SAVE THE CATの法則』
- mori-haku
- 2015年8月16日
- 読了時間: 2分
有名な脚本術の本です。
スピルバーグにも脚本を売ったことがあるというブレイク・スナイダー氏の本。
ハリウッド映画がつまらない元凶なんて言われていますが、結構いい本なんじゃないかと僕は思います。
おしゃれ映画が好きで作りたい人は、こういう本苦手そうですけど、そうじゃなかったら、一度試してみるのもアリなんじゃないかと。
僕は一年くらい前に脚本を勉強しはじめ、最近コンクールに出すようなのを考えるようになりました。で、一番困っているのは、途中から登場人物たちが暴走し始めて、どんな作品なんだか分からなくなってしまうんですよ。言うはずじゃなかったセリフとか思いついて、ひっちゃかめっちゃか。
細かいことはともかく、この本で言っていることって、「考えてから書け」ってことだと思うんですね。で、脚本を「考える」っていうのはどういうことなのか、オレはこうしてる、ってスナイダーが言ってる。
これを見てドラマを見てみると、なるほど、って思います。っていうか、この本で書いていることって、ほとんどの人は気付いてることだと思うんです。だって、『相棒』で45分くらいで犯人捕まったら、「もう一悶着あるな」って誰でもわかるじゃないですか。ハリウッド映画でいったん状況解決しても「まだもう一山あるな」って察知できるし、重要そうなキャラの最初のセリフで「あ、こいつ死ぬな」ってわかることも、結構ある。で、それが裏切られると「なんだこの映画」って思いません?見ているときはベタが嬉しいのに、作る側になった途端、ベタが大嫌いになり、結果出来上がるのは・・・
見てると分かるんだけど、書いているとわかんなくなっちゃう。そういうことをわざわざ言ってくれている本。そういう感じです。
映画のジャンル分けっていろいろあると思うんですが、このサイトはこの本にあるような、ストーリーのタイプで考えていこうかなと思います。「家の中のモンスター」「金の羊毛」「魔法のランプ」「難題に直面した平凡な奴」「バディとの友情」「なぜやったのか」「バカの勝利」「組織の中で」「スーパーヒーロー」ですって。感想文を書くときに、それぞれのタイプについて考えていきたいと思います。
Comments