そういう気分のときには見たい『かもめ食堂』(2006)
- mori-haku
- 2015年8月16日
- 読了時間: 2分
邦画です。
小林聡美がフィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」なる店を開き、当てもなく旅に出ていた片桐はいりと、やや人生に疲れた感じのもたいまさこがやって来る、という話。ちょっと乱暴な説明ですかね・・・
ジャンルで言うと「人生の節目」でしょうか。
トリプル主演ですが、どの人にもなにかしら人生の悲哀があって、少しずつ交流し合いながら、心を回復させていく、そういう映画です。
いい映画です、いい映画だと思うんですが、正直ぼくは少しだけ苦手な部分がありました。
何かというと、セリフです。
「ガッチャマンの歌詞分かりますか?」をはじめとして、会話の第一声はなんだかよく分からないことを言い、「は?」と訊かれて説明がある。こういうキャッチボールが好きな方もたくさんいると思いますし、たとえば普通の映画にこういうキャラが一人いると際立って見えると思うんですが、主演三人ともそのキャラで、フィンランド人役の人たちもそんな感じ。不思議キャラがたくさんいると、やっぱり疲れちゃいますよね。会話が主体の映画だけに、すこし「うっ!」となってしまいました。三人の中では、片桐はいりさんの演じていた役が一番魅力的だったように思います。
いい脚本はセリフだけで誰がしゃべっているのか分かる、と言いますが、会話の特徴の作り方ってなかなか難しいですよね。「~ナリ」とか「~だってばよ」とかやるわけにもいきませんし。僕もよく、みんなおんなじ喋り方になってしまいます。
いつも悪戦苦闘していますが、自分で演じてみながらセリフにするのが、やっぱり一番でしょうか。セリフが得意な方、ご教授願いたいです。
それにしても不思議なことに、「かもめ食堂」は記憶が薄れてくるほどにいい映画だったような気がしてくるんですよね。半年ぐらい経ったら、これがすごく見たくてたまらない時が来る気がします。
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